第2回 実践報告会資料 2025/4/16

目次

共和在包会の取り組みや活動について、地域のケアマネジャーさんをお招きし、実践報告会を開催しました。

【訪問部門】認知症および認知機能低下がある独居生活ご利用者への支援
~訪問看護・訪問介護の連携~

(内容)
認知症および認知機能低下があり独居生活を送られているご利用者に、訪問看護・訪問介護の2職種が、それぞれの立場から支援連携や取り組みをした2事例を紹介しました。
【取り組み内容】
・自分らしく暮らせる「寄り添う支援」を心掛ける
・ 訪問介入時に、食事・薬・排泄等の確認をしながら「生活パトロール」を実施
・ 法人内連携として、「LINE WORKS」活用し生活の「見える化」を行い情報共有を実施支援スタッフ間では、LINE WORKSを活用して最新情報をリアルタイムで共有しています。
これにより、ご利用者様の生活状況を「見える化」し、支援スタッフ全員が同じ情報を把握できます。この情報共有体制によって、医療と介護それぞれの役割分担を明確にし、密に連携を取ることで、ご利用者様の安心・安全な生活を守ることに繋がりました。

【通所部門】認知症型デイサービスの取り組み
~共和病院 認知症サポートチームの連携~

(内容)
2040年には、約1,200万人(認知症約584万人、軽度認知障害約613万人)となり、高齢者の約3.3人に1人が認知症又は軽度認知障害になると見込まれると言われております。
その認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人が個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方が大切になります。当事業所では、共和病院の認知症ケアチームとも協働しながら、ピアサポートとして家族交流会を年4回実施しております。

また、ある認知症ご利用者の事例では、社会参加の一つに向けて、ご本人の以前の仕事技術を活かした人にプレゼントしたいというご希望から模索した結果、法人内保育園児向けに玩具人形の服を作成し、直接、園児にプレゼントするという取り組みを実施しました。今後も認知症をじぶんごととして捉え、自分の大切な人が認知症になったら、自分が認知症になったらどのように接してほしいかを常に考え支援して行きたいと思います。

認知症ご利用者への支援や関わりについて
~事前質問のQ&A~

(内容)
事前に実践報告会参加申し込み頂いた地域のケアマネジャーさんから、認知症ご利用者の支援や関り方などで困っていることや課題について、知りたいご質問を頂きました。
認知症の方が行動・心理症状が強くなり、家族が介護疲労している手立てについてや、排泄障害が出現してきた際の在宅生活の難しさ、社会参加することの難しさなど多くのご質問に対して回答させて頂きました。

共和版 地域包括ケアシステムに向けて 活動紹介
(内容)

共和版 地域包括ケアシステムの活動としては、相談支援・通所支援・在宅支援・入所支援の4つの部門が、事業所・専門職種の垣根を越えて、多職種で連携・協働を図り、一体的に支援しております。また、病期や状態に合わせたサービス提供や提案ができるように、ご利用者ご家族に寄り添える支援、繋がる支援を目指し取り組んでおります。
法人外の事業所とも連携・協働が図れるよう同じ視点で取り組んでおります。
この4月より、法人内の入院・入居施設の窓口を地域連携室に一本化しました。
「入院か入居か迷っている」「どこに相談すればいいかわからない」といった場合でも、まずは地域連携室にご相談ください。患者さま一人ひとりに最適な環境をご提案します。
また、病院に通うのが難しい方のために、専属の医師による精神科訪問診察も開始しました。病院に受診することが難しい患者様に対して、住み慣れた地域でその人らしく安心して生活ができるよう、精神科医師を中心にチームで関わっていきます。
ご不明な点があれば、お気軽にご相談下さい。

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